・十姉妹の飼育について。

1.飼育に至った経緯
小学校3年あたりで、白いハトを飼いたい!!と親にせがんだところ、じゃあ、見に行こうか!と言われ、隣町のペットショップに連れて行ってもらえました。
そこで白いハト(ギンバトが欲しかったけど、そこで売られていたのはクジャクバトでした。)は売られていました。しかし・・・1羽16000円。さすがにこれはちょっと高すぎでした。
そこで、親の提案。「ハトは高いので、十姉妹にしたら?白いのもいるし。」
と、いうわけで十姉妹を飼う羽目になりました。

2.ジュウシマツについて
もっとも飼いやすい飼い鳥として、一般的に普及しています。
原産は中国のコシジロギンパラを家畜化したもので、江戸時代に中国から日本に入ってきたとかいいます。
体長は8〜10cmと、スズメより一回り小さく、鳴き声は、オスは甲高いピリッ、ピリッ、メスは低くジュリッ、ジュリッという声です。
家畜化された品種なので、野生で生活する事はできません。(動きが鈍く、飛ぶ力も弱いので、直ちに外敵に捕食されます)
・・・と、本に書いてありました。

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3.飼育用品について
親からの強い推奨で飼育を始めた白ジュウシマツ。当時のお値段は1羽1400円位だったと思います。(ハトの1/10以下 -_-;)
生体と一緒に、飼育用品一式もそこで購入しました。
購入した飼育用品は
(1)鳥かご:基本ですね。40cm程度の大きさだったと思います。
  止まり木2本、餌箱、水入れ(飲み水用、水浴び用)もセットで付いてきました。

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(2)壷巣:基本的にジュウシマツは巣の中で寝ます。また繁殖もこの藁で出来た壷巣で行います。とくに冬場は密集して暖めあいながら寝るので、ジュウシマツの飼育において、この壷巣は必須です。

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(3)餌:粟を主体とし、各種雑穀を配合したものが一般的に市販されているので、それを使います。また穀物の殻を除去した剥きエサと、殻付きエサの2種類があり、前者はジュウシマツが食い散らかした際に殻が飛び散らない事や、エサの残量が分かりやすいというメリットがありますが、若干割高、後者はジュウシマツが自分で殻を剥きながらエサを食べるので、クチバシの使い方の訓練になるのと、栄養価が高いというメリットがありますが、毎日殻を吹き飛ばしてエサの残量を確認しなくてはいけないので、世話に手間が掛かる事や、殻が散らかって掃除が大変というデメリットがあります。
ちなみに、繁殖を行う際は、粟に卵をまぶして乾燥させた粟玉という餌を使います。


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と言う感じで、飼育用品一式を購入し、家にジュウシマツをお迎えした訳ですが、籠に入れて環境になじむまでは結構神経質になっているので、少しの物音にも敏感に反応し、暴れまわってしまいます。
数日間は家の中の静かな場所に籠を置いて、餌と水の交換以外はあまり籠を覗かないようにした方がいいそうです。
と言っても。好奇心旺盛な小学生の頃の自分はそれを我慢できず、結構頻繁に見に行って、ジュウシマツたちを驚かせてしまっていました・・・ごめんなさい。


4.毎日のお世話
ジュウシマツを飼育する上で(というか、飼い鳥を飼う上で)もっとも大事なのは、毎日世話を続ける事だと思います。
何故かと言うと、飼い鳥は、エサが切れるとすぐに死んでしまうからです。空腹状態になると、体温維持の為羽を膨らませ、うずくまりだしますので、しっかりと状態を観察し、エサ切れに気づいてあげる事が大事だと思います。(小学生だった自分も、何分子供だったので、この習慣が付くまで結構時間がかかりました・・・)。毎日の世話の手順は以下です。

(1)水替え
毎朝、飲み水と水浴び用の水を交換します。
大体1日で水入れの中は糞まみれになっているので・・・
放置していると水が腐り、ジュウシマツは下痢になりますT_T
水替えをするとすぐにジュウシマツは水浴びを始めます。おかげであたりはずぶ濡れになりますが、これもジュウシマツの習性なので仕方ありません。
あまりに水が減るようであれば、随時補充しておきます。

(2)エサやり
我が家は殻付きのえさを与えていたので、エサ箱を取り出し、息を吹きかけてからを吹き飛ばし、残量を確認、減った分を補充し、籠に戻していました。
夏場は虫も湧きやすいので、エサの粒がくもの糸のような物で不自然に固まっていたりしたら虫が湧いているので、丸ごと交換します。
またエサのストックにも虫が進入してしまう事があるので、フタはしっかり閉めて保管が原則です。
また、時々キャベツや白菜、レタス、菜っ葉などの野菜を籠の中に放り込んであげると、おいしそうにかじってくれます。
キャベツ等は、一日籠に入れると萎れてしまいますが、取り出して洗い、バケツに漬けておくと復活するので、数日間はそれで持ちます。
腐ってきたらもちろん捨てます。

(3)掃除
籠の下の部分は糞受けの皿が引き出せるので、そこに新聞紙を敷いておきます。
大体1〜2週間で糞まみれになりますので、引出しを開け、新聞紙を交換します。
毎日掃除すると、ジュウシマツにストレスを与えてしまうので、掃除の頻度は適度に空けるほうが良いらしいです。
なお、糞受けのすのこにも結構糞は積もってくるので、月に1回は大掃除が必要です。

5.繁殖、手乗りの育成
ジュウシマツは非常に繁殖が容易な鳥です。
また、巣立ち前のヒナを巣から出して人間が育てると、手乗りにする事も可能です。
当時、かご越しのコミュニケーションでは物足りなかった小学生時代の自分は、ほとんどすべてのヒナを手乗りに
育て上げていました。
おかげで、我が家は20羽以上の手乗りジュウシマツが飼育されました。
世話をするためにカゴに手を入れると、毎回決まって数羽のジュウシマツが手に乗ってきました。(嬉しいけど、結構邪魔・・・)
(1)繁殖の手順について
・つがいのジュウシマツに粟玉を与えます。すると、オスが発情し、メスを追いかけるようになります。この時、丈夫な卵を産ませるため、餌と一緒にボレー粉を与えたりしました。
・ツボ巣の中に巣材を敷かせるため、巣草を与えます。巣草は市販の物やシュロの毛とかが良いです。ちなみに我が家は庭にシュロが生えていたので、巣草はもっぱらシュロの毛でした。
・交尾が数回見られ、しばらくすると、メスは巣に卵を産みます。ジュウシマツは1回の産卵で大体5〜6個の卵を産みます。
・産卵して抱卵を始めた辺りで粟玉を与えるのをやめます。抱卵中は親鳥にあまり刺激を与えないようにします。カゴの掃除も控えめにします。
・約2週間でヒナが孵化します。ヒナは同時には孵らず、産卵の順番通り、数日置きに孵化していきます。
・再び粟玉を与えます。親鳥はせっせとヒナに餌を運びます。ヒナは最初は声も出ず、ただ口をあける気持ち悪いトカゲの化け物のような姿ですが、しばらくすると目が開き、羽毛も生えてきます。
・ヒナは約3週間〜1か月くらいで巣立ちします。巣立ち前のヒナは非常に大きな声で餌をねだるので、結構うるさいです。
・巣立ち後もヒナはしばらくは親鳥から餌をもらいますが、次第に自分で餌を食べるようになり、独立していきます。

(2)手乗りの育て方
・生後3週間辺りで巣からヒナを取り出します。
 ヒナの飼育は皿巣とマス籠で行いました。

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なお、雛鳥は寒さに弱いので、マス籠には布などを被せて保温していました。
・巣から取り出したヒナは最初、人間を怖がって、餌をもらおうとしません。そこで、半日〜丸1日餌を与えずに放置しておき、お湯でふやかした粟玉を餌やり器でヒナの口元に持っていきます。
すると、餌の匂いの誘惑に負け、ヒナはどんどん人間から餌をねだるようになります。

・餌をやる間隔は1日4〜5回、ヒナが自分から口を開けて餌を欲しがらなくなるまで与えます。また、ヒナは首の付け根に餌袋を持っているので、どのくらい餌を飲み込んだかはこの餌袋を見て確認します。
 あまりパンパンになるまで与えると、餌袋が炎症を起こし、ヒナは餌を吐いてしまうので、餌の与えすぎには注意が必要です。
・ヒナは1日1時間程度、日光浴をさせると良いです。日に当てないと、カルシウムの形成が悪くなり、足が立たなくなったり、止まり木に掴まれなくなったりします。
・2週間程度し、羽が生えそろってくると、徐々に飛ぶ練習を始めます。カゴから出して指に止まらせたりして遊んであげると良いです。
・3〜4週間で飛べるようになります。飛べるようになったら、皿巣を小さな鳥かご等に入れ、巣から出て運動できるようにしてあげます。餌も粟玉を容器に入れて置いておくと、自分で食べる練習を始めます。
・1か月過ぎで完全に成鳥になりますので、それ以降は大人とおなじ飼育環境で飼育します。但し、時々遊んであげないと、ヒナたちとの関係は疎遠になってしまいます。暇があれば掌から餌を与えたり、カゴから出して遊んであげます。

6.ジュウシマツの病気
結構長期間飼育していると、病気になる個体も出てきました。主な病気は以下の通りです。
(1)下痢
・原因
水の汚れ、急激な気温の低下、ネズミ等による餌への細菌の付着等によって発症します。ジュウシマツを飼育し鄭る中で、最もお目にかかった病気です。
・症状
動きが鈍くなり、常に羽を膨らませている事や、フンをする時、尾を上下にピッピッと振り、肛門の周りの羽毛が黄色く汚れる事で判別できます。
・治療方法
ヒナの育成に使用する升箱に隔離し、ヒーター等で温めます。(鳥の体温は40℃と高温なのでコタツとかでも可)、あとは元気を付けるため、砂糖水やはちみつを薄めた水を与え、様子を見ます。
処置が間に合うと、約1日で元気を取り戻し、活発に動けるようになりますが、下痢便が治まるまでは保温を続けます。

(2)風邪or肺炎
・原因
急激な気温の低下等
・症状
鼻水を出して頻繁にくしゃみをします。ひどいときは鼻の孔付近に多き鼻くそのようなものが付着します。
・治療法
下痢と同じく、保温します。これも、処置が早ければ数日で回復します。

(3)白内障
・原因
加齢が主要因ですが、と遺伝的要因も結構大きいかもしれません。特に全身白色で目の赤いジュウシマツは、生後3年前後でこの病気にかかります。
・症状
瞳が白く濁り、目が見えなくなります。
目が見えないので、生活が手さぐりになります。(カゴを伝って下の止まり木に降りて、手さぐりで餌、水を探します)
・治療法
残念ですが、ありません。
出来るだけいつもの場所にいつもの物があるように配慮してあげます。(餌や水の配置とか、止まり木、巣の位置とか)


7.外敵
鳥を飼っていると、外敵の侵入により、鳥が殺されたり、食べられたりしてしまいます。
我が家のジュウシマツを襲った外敵たちはというと・・・
(1)猫
近所の野良猫、飼い猫が庭に侵入し、軒下に吊るした鳥かごに飛びついて来ました。
見つけ次第追い払ったり、猫よけの薬を撒いたりして対策しました。
結構な頻度で現れましたが、軒下の高い位置にカゴを吊るしていたおかげで、実際にジュウシマツが殺されたという事はありませんでした。

(2)蛇
大体夜中の寝こみを襲ってきました。
軒下の梁を伝い、カゴに侵入し、数羽のジュウシマツが丸呑みされたり、毒にやられて死亡したりしました。
蛇の気配を感じると、ジュウシマツは大騒ぎするので、いち早くそれを察知し、蛇を退治するしかありませんでした。
ジュウシマツを丸呑みした蛇は、籠から脱出する事ができず、容易に捕獲、退治できましたが、受けた被害は大きかったです。

(3)モズ
冬場から春先にかけて、ジュウシマツを捕食しようと鳥かごに飛来します。
鳥かごにへばりつき、カゴの外からジュウシマツを鋭いくちばしで捕えようとしてきます。
モズにかじられたジュウシマツは、出血多量で死んでしまったり、足などを食いちぎられたりと、見るからに悲惨な状況でした。
基本的に動きの速い野鳥なので、退治などはとてもできず、追い払うのが精いっぱいでした。
ちなみに、家庭から脱走したジュウシマツのほとんどは、このモズの餌食になるそうです。


8.その他
ジュウシマツを飼育していて、当時、不思議に思った現象がありました。
(1)親鳥の子育て放棄現象
度重なる繁殖の中で、親鳥がヒナを巣から落としてしまう事が度々ありました。
巣から落ちたヒナは1日で死んでしまいますが、運よく発見できたヒナを拾って育てたことがありました。
すると、巣から落とされたヒナは、ほぼ全てと言っていいほど、まともな成鳥に育ちませんでした。
あるヒナは、心臓が弱く、くちばしは常に紫色、少し飛ぶとすぐ息が上がり、肩で息をしながらうずくまってしまったり、またあるヒナは完全な発達障害で、生後半年経っても口を開けて餌をねだってきたりしました。
親鳥は、こういうヒナたちの異常を本能的に察知し、子育てを放棄していたのかもしれません。

(2)ジュウシマツのいじめ
大型の飼育籠で20羽前後のジュウシマツを飼育していたことがあったんですが、夜になっても巣に入れてもらえないジュウシマツが1羽だけいました。
普段、ジュウシマツはどれだけ数が多くても、一つの巣に入って寝るようです。ツボ巣を2個入れても、かならずどっちかの巣に固まって寝る習性があるみたいなんですが、そのジュウシマツは常に1羽だけ、反対側の巣で寝ていました。
ちなみに、そのジュウシマツが皆の中に入っていこうとすると、巣の中の他のジュウシマツにつつかれ、追い出されてしまっていました。
ブチ模様が独特でちょっと綺麗なメスのジュウシマツだったんですが、よっぽど嫌われる何かを持っていたのかもしれませんね。


ジュウシマツの飼育した中での雑感としてはこんな感じです。
また思いついたら追記していこうと思います。